パンチングマシンの選び方

パンチングとは、材料にパンチで切り込みや変形(スタンピング、曲げ、ビーディング、マーキングなど)をして、形を作り出す工作機械です。

パンチング加工は、金属加工、板金加工などで使用されています。

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  • パンチングマシンの選定

    パンチングマシンを選ぶポイント

    • 加工材料の種類(パイプ、バー、形材、平板など)
    • 加工材料のサイズ(長さ、幅、厚さ)
    • 加工材料の材質(金属、プラスチック、紙、段ボールなど)
    • 生産量:パンチ力と加工材料のサイズによります。
    • 加工材料の形状:材料の形状により、必要となるタレットが決まります。
    • 切断、成形、マーキング、ノッチング、タッピングなどの複合機能
    • 制御タイプ(半自動、自動、手動):機械の生産性と加工材料の数量から選びます。
  • パンチングマシンにはどのような種類があるか?

    パンチングマシンには、手動式機械式油圧式レーザー式万能タイプなどがあります。 

    手動式パンチングマシン機

    コンパクトで持ち運びやすく、屋外・屋内を問わず、どこにでも持ち運べます。

    様々な材料(主にステンレス、スチール、アルミニウム)に使用でき、多くの場合油圧駆動です。 ペダル式または電動式もあります。

    安価で(270ユーロから)、使用方法も簡単です。

    機械式パンチングマシン

    大型機械で、せん断に適しており、またノッチング、切断、ニブリングなどの作業にも使用できます。

    非常に信頼性が高く、高精度です。

    油圧式パンチングマシン

    強力なウォータージェットで材料を切断したり、パンチします。 純水で作動するものもあれば、水と研磨剤を混ぜて切断しやすくしたものもあります。 石、セラミック、ガラス、金属など、どんなに固い材料でも、わずか数分で切断することができます。

    一般的にこのタイプのパンチングマシンには、フラットバーのせん断、ソリッドバーの切断、ノッチングなど、加工材料の種類に応じた切断タイプがあります

    レーザー式パンチングマシン

    レーザーで材料を切断するため、高速で高精度です。 炭酸ガスや窒素を媒質とした高温パルスレーザーで、鉄やスチールを切断します。 そのため、切断面にはほとんど欠陥がなく、きれいな仕上がりになります。

    非常に高性能ですが、その分価格も高いです。

    万能パンチングマシン 

    汎用性の高いパンチングマシンです。 金、パイプ、形材など、様々な種類の材料や形状の切断に使用することができます。また、せん断、曲げ、ノッチ、マーキング、スタンピングなども可能です。打ち抜きの種類には、円形、四角形、楕円形があります。 また、様々なダイにも対応しています。

    とても大きな機械なので、大量生産向きです。

    コンピュータ数値制御(CNC)パンチングマシン

    パンチを全自動で行うことができます。 油圧式が多く、高速作業が可能です。 そのため非常に高価です。

     EUROMAC社の自動油圧式パンチングマシン

    EUROMAC社の自動油圧式パンチングマシン

     JIANGSU YAWEI MACHINE TOOL社の万能パンチングマシン

    JIANGSU YAWEI MACHINE TOOL社の万能パンチングマシン

     RHTC BV社の機械式パンチングマシン

    RHTC BV社の機械式パンチングマシン

     MORUECO社の手動式パンチングマシン

    MORUECO社の手動式パンチングマシン

  • パンチングマシンの長所と短所

    パンチングマシンの長所 :  

    • パンチングマシンは高い切断精度(約0.1mm)です。
    • メンテナンスが少ないので経済的です。
    • 工具は低摩耗性なので、頻繁に研ぐ必要がありません。
    • 生産速度が速いので、大量生産に適しています。
    • さまざまな材料(金属、プラスチック、ファイバーグラスなど)にフォーミングできます。

    パンチングマシンの短所 :

    • 薄い加工材料(スチール、ステンレス、アルミニウムの場合5~10mm)にしか使えません。 それ以上の厚さの場合は、機械加工またはレーザー切断となります。
    • ニブリングの場合、パンチが通過する際に、切断加工断面に痕がつくことがあるので、それを除去して滑らかにする必要があります。 
    • 大きな材料は、打ち抜き加工後に変形しやすいので、平にする必要があります。 
    • パンチングマシンは騒音が大きいため、作業員は、聴覚保護具を着用する必要があります。
  • コンピュータ数値制御(CNC)パンチングマシンを選ぶ理由とは?

     FICEP社のコンピュータ数値制御パンチングマシン

    FICEP社のコンピュータ数値制御パンチングマシン

    コンピュータ数値制御(CNC)パンチングマシンは、パンチング、せん断、ドリル加工を完全自動で行います。 ある研究によると、1日10時間使用することで、良い投資になるそうです。 

    CNCパンチングマシンには、他にも選ばれる理由があります。

    • 汎用性が高く、生産性が高い: さまざまな材料を、高い生産速度で生産できます。 そのため、加工した製品の販売価格を安くすることができます。 
    • サイズ、形状、材質など、部品設計の自由度が非常に高いです。
    • また、全自動なので、プログラムの設定が完了すれば、作業員は必要ありません。

    しかし、CNパンチングマシンにも欠点はあります。

    • プレス加工された部品には、バリやキズがあることが多く、それらを取り除くための仕上げ加工が必要です。
    • また、パンチは部品の端からある程度離す必要があります。 つまり、あまり端に寄せてパンチすることはできません。
  • パンチングマシンを選ぶためのその他のポイントとは?

    上記の他にも、パンチングマシンを選ぶポイントがあります。

    • 本体や工具の点検・メンテナンスのしやすさ
    • パンチング加工は危険を伴うため、事故を防ぐための安全システムがあること。
    • 可動性:持ち運びが可能なものは、例えば工事現場などで使用できます。
    • 本体価格、各種オプション、設置費用。
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