吊り天秤の選び方

吊り天秤を選ぶには、以下の点に注目することをおすすめします:

• 用途を明確にする:荷物を持ち上げるのか/移動させるのかなど。
• 吊り荷の大きさと重さ: 長いのか、高さが高いのか、重いのか、軽いのかなど。
• 負荷の分散:複数の場所に重量を分散させる必要があるかどうか。
• 吊り点の数
• 動力源 (電気、空気圧、油圧)
• 作業環境、特に天井の空きスペース
• 吊り天秤のモジュール性:固定型または調整型

吊り天秤には様々な利点があります。 例えば:

• 数キロから数百トンまでの重さ、長尺のものや、高さのあるものを持ち上げて移動させることができる
• スリングの角度を小さくすることで、スリングの強度を高めることができる
• 吊り荷を2つ以上のスリングで持ち上げる際の高さを減らすことができる
• スリングの角度を調整できるので、吊り荷の傾斜、滑り落ち、破損のリスクを軽減できる 安全に荷物を移動させることができる
• 柔軟性のある物の取り扱いが可能

吊り天秤には様々な種類があり、運搬する吊り荷の種類によって選びます。

SAPEM社製シングルガーダ式吊り天秤

シングルガーダ式吊り天秤は、異なる吊り点を持つ一本のビームで構成された、固定型または調整型の吊り天秤です。 運搬する荷物のバランスをとりながら、荷物が受ける力を減らします。 ハンドリングやリフティング作業において非常に経済的です。

マルチガーダ式吊り天秤は、複数のビームで構成され、2つ以上の吊り点があります。 安定性が増し、非常に大きな負荷にも対応できます。 マルチガーダ式吊り天秤にはいくつかの種類があります。

• 4点吊り天秤:正方形や長方形の形をしており、4本のスリングで持ち上げます。 モデルにより固定型と調整型があります。
• 十字吊り天秤: 最大荷重が1.5トンで、 4点吊りで高い安全性を確保しています。安価で工事現場での作業に最適です。
• H形吊り天秤: 4点吊りで、吊り荷の安定性を高めます。
  

  VERLINDE社製H形吊り天秤

  固定型と調整型があります。

回転式吊り天秤は、吊り荷をモーターで回転させることができます。 大きな負荷に適しています。

固定型/調整型の選択は、用途から選ぶことができます。

固定型吊り天秤

吊り天秤の寸法に合った長さの吊り荷にのみ使用でき、吊り荷の安定を確保します。

Flaig Magnetsysteme社製調整型吊り天秤

調整型吊り天秤

様々な長さのものを運搬する場合は、調整型の吊り天秤を選びましょう。 吊り上げる荷物の長さに合わせて、吊り点間の距離を調整できます。 ただし、荷物を吊るす前に、荷物の重量ごとに天秤を安定化させる必要があります。

バキュームリフトは、重い荷物、滑りやすく平らな荷物を持ち上げて移動するための真空吊り具で、空圧式または電動式の真空ユニットが用いられています。

スチール製の構造体に、持ち上げる荷物に応じたサイズと数の吸盤が取り付けられています。以下はバキュームリフトの 利点です:

• 速くて正確な荷物の昇降
• 水平・垂直で90°・180°・360°回転ができ、大理石、ガラス、鋼板、プラスチック板など、気密性の滑りやすく平らな荷物を簡単に持ち上げられる
• 荷物を安定して固定することができ、より安全で信頼性の高い搬送が可能
• メンテナンスが簡単
• 快適で使いやすい

最大耐荷重は20トンで、金属工場、鏡工場、ボイラー工場、工業用車体製造業向きです。