ディスペンサーを正しく選定するには

産業用ディスペンサーは、重量式ディスペンサーと容積計量式ディスペンサーの2種類に分けられます。
材料と流動容量に合ったディスペンサーを選びましょう。 多少粘性のある液体、ペースト、 粉末また顆粒などの材料の違いによってディスペンサーの操作は異なります。
ディスペンサーの選択は流速によっても異なります:重量充填(容器を満たすための一式吐出)、連続また一定の流速、高流速など。

ディスペンサーを見る

  • どの場合に容積計量式ディスペンサーを使用するか?

     

    Tencoの容積計量式ディスペンサー

    重量増加式ディスペンサーは材料の体積を正確に測定し、例えばホッパー内で排出することができます。
    工業ではプラスチック用の顆粒の計量や接着剤の計量、同様に食品産業では小麦粉、粉末、ドライフルーツなどの配分に利用できます。

    • 粉末、顆粒また非常に高粘度の製品の場合:製品はホッパーに保持され、単位時間当たりに回転速度が調整可能なエンドレススクリューによって容器内に供給されます。
    • ゼラチン状また液体の場合: 製品はピストンによって容器へ押されます。
  • どのタイプの容積計量式ディスペンサーを選択するか?

     

    DOPAGのシリンジ方式ディスペンサー

    スクリュー方式かピストン方式です。

    スクリュー方式の容積計量式ディスペンサーにはドリルがあり、体積を計り材料を回転中に排出させます。 このタイプのディスペンサーの利点は、容量が各サイクルと同一であり(例えばドリルの各回転で)、製品密度が一定であることです。

    3つのタイプに分かれています:

    • 一軸式ディスペンサーは主に流体に使用されます。
    • 二軸式ディスペンサーは、粉体や粒状物またフレーク材に使用されます。
    • 三軸式ディスペンサーは、顔料や接着剤などの非常に高粘度の材料に使用されます。

    ピストン式ディスペンサーは、粘性のある液体やペーストに適しています。つまり流れない材料を押す必要がある場合に使います。

    特に二成分の調合をする場合、例えば樹脂と硬化剤を混合するのに使われます。
    ピストン式ディスペンサーは吸引による充填段階と、ピストンスの押し返しに比例して材料を投与する吐出段階があるため、連続的な動作はできません。

    ピストン式ディスペンサーには2種類あります:

    • 比較的経済的ですが、適切な圧縮空気回路を必要とする空気圧ピストン。
    • カムによって機能し、空気圧ピストンよりも正確で規則的な投与を可能にする頑丈な機械的ピストン。
  • どの場合に重量式ディスペンサーを使用するか?

    Motan-Colortronicの重量式ディスペンサー

    重量式ディスペンサーは、様々な材料を正確に吐出します。 一般的に高精度の吐出が必要な場合におすすめです。
    また食品産業医薬品産業化学工業またプラスチック産業でも使用されています。

    • 粉末、顆粒また非常に高粘度の材料の場合:製品はホッパーに保持され、単位時間当たりに回転速度が調整可能なエンドレススクリューによって容器内に供給されます。
    • ゼラチンや液体の場合:精密天秤に接続されたポンプに注入されます。これにより吐出装置によって供給された材料の質量を非常に正確に測定することが可能になります。

    重量式ディスペンサーはロスインウェイト式とも呼ばれます。

  • どのタイプの重量式ディスペンサーを選ぶべきか?

    • ロスインウェイト式供給装置は、投入時の重量(ホッパーまたはピストンポンプ内)と材料の流れを正確に吐出するために連続的に制御します。材料の重量は、ホッパーやポンプの重量の減少から計算されます。 量られた重量が特定の閾値に達すると、ホッパーやポンプの充填は自動的に保証され、それによって連続的な吐出が可能になります。
      ロスインウェイト式供給装置は、特に容器を充填するための粉末または顆粒の重量充填のために使用されています。 このタイプのディスペンサーは、計量を妨げないように製品を環境から隔離する必要があるため、材料の封じ込めには理想的です。
    • 重量増加式ディスペンサーは、計量が装置の出口で行われるので、特にバルク製品の不連続吐出に使用されます。
      重量増加式ディスペンサーは総重量が得られるまで、決められた量の材料を吐出する複数の容積計量式ディスペンサーと組み合わせることができます。
    • 秤量ベルト付き重量式ディスペンサーは、その下に配置された荷重センサーを使用して、一定の長さのコンベアベルト上に堆積した材料の重量を連続的に測定するため、重量増加式ディスペンサーにも含まれます。 制御システムは実際の重量と目標重量を連続的に比較し、ベルトの速度を調整してホッパーの流速を一定に保ちます。
      秤量ベルト付き重量式ディスペンサーは主に顆粒、粉体やほこり状の材料、また流動のある材料に使用されます。
関連したガイド
1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (1 votes, average: 1.00 out of 5)
読み込み中...
コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です