タイマーの選び方

タイマーには大きく分けて、アナログタイマーとデジタルタイマーの2種類があります。

Autonics社のアナログタイマー

アナログタイマー

時計のように機能するこのタイマーには、ぜんまいばねや歯車などの部品が使用されており、時間を計測します。ボタンを押すことでオン・オフできます。

アナログタイマーの設置方式には、プラグインタイプと壁掛けタイプの2種類があります。
プラグインタイプは設置が簡単で、壁掛けタイプは、業者に設置してもらう必要があります。

アナログタイマーの長所：
– 使用方法が簡単。 タイマー機能を持つ他の装置と同様に、時間の設定をするだけで良い。
– 値段が高くない。
– 寿命が長い。

アナログタイマーの短所：
– 邪魔になりやすい。
– 故障を避けるための定期的なメンテナンスが必要。

Automatismos Control y Programación社のデジタルタイマー

デジタルタイマー

直流式または交流式で、タイマーのオン・オフを制御し、電気信号を生成するプログラム可能回路(マイクロコントローラー)が使用されています。 アナログタイマーとは異なり、このタイプのタイマーには可動機械部品が使用されていません。

照明用デジタルタイマーの中には、光を感知して自動的に光を調整するセンサを備えたものもあります。

デジタルタイマーの長所：
– デジタルタイマーはプログラム可能なので、例えば曜日ごとの時間設定ができます。
– 照明タイマー用の光センサが内蔵されているため、電気を節約できます。
– 正確。

ただし、設定を慎重に行う必要があります。 また、お使いの分電盤に対応しているかどうかも確認する必要があります。

タイマーの種類には、他にもう2種類、あまり一般的でないものがあります：

天文タイマー：太陽の位置（経度、緯度）と日の出と日の入りの時刻でタイマーをセットします。 設定した時刻に、照明や電化製品、その他の電子機器のスイッチを1分単位の精度でオン・オフにできます。

フォトセルタイマー：周囲の明るさに応じて、機器のスイッチをオン・オフにできます。

ENDA社のデジタルタイマー

タイマーは、電気回路のオン・オフを制御するために使用されます。 タイマーとしての機能だけでなく、処理時間を表示したり、産業機械の稼働時間を監視するためにも使用できます。

• ディレータイマー

ディレータイマーには2種類あります：

– オンディレイタイマーは、電源をオンにしてから、遅延時間後に出力をオンにします。 入力信号が入ってから出力信号を出すまでに待ち時間があり、待ち時間が終了すると接点が開・閉されます。 常開接点の場合、遅延時間後にオン(接点が閉じた状態)になります。 常閉接点の場合、遅延時間後にオフ(接点が開いた状態)になります。 遅延時間は、スイッチをオフにするとリセットされます。
– このタイプのタイマーは、少し時間が経った後にオンにしたい場合に使用されます。 これにより、誤って回路が作動することを防ぐことができます。

– オフディレイタイマー：電源がオフになった時に、回路が開閉します。 電源がオフになると、出力信号はオンのままで遅延時間が始まります。 あらかじめ設定した時間が経過するまで、出力はオフになりません。

• パルスタイマー

パルスタイマーは、複数の電気パルスを生成します。例えば点滅するライトに使用されています。 タイマーをオンにすると、設定時間中に接点が開閉し、設定時間が終了すると、接点は通常の位置に戻ります。

• シングルパルスタイマー

パルスタイマーとは異なり、シングルパルスタイマーは単一のパルスを生成します。 一旦パルスが発生すると、タイマーは再びオンになるまでオフの状態となります。 このタイプのタイマーは電源で作動し、設定した時間に回路を作動させるために使用されます。 設定時間内は、元の接点の位置に戻るまで開閉し、1つのサイクルが終わりオフになると、再スタートします。 シングルパルスタイマーは、産業機械のスタート・ストップボタンによく使用されます。

Toscano Linea Electronica社の周期電子式タイマーリレー

• インターバルタイマー

ディレイタイマーとは異なり、電力を供給する時間の長さを制御するために使用されます。 この種のタイマーは、設定時間が経過するまで、電気負荷への電力供給を遅らせることで機能します。 タイマーが切れると電源が入り、タイマーが切れるまで電源が入った状態になります。 この時点で電源はオフになり、再びオンになるまでオフ状態となります。

• カムタイマー

制御スイッチが閉じている限り、一定間隔でオン・オフを繰り返します。 この機能はフラッシャーやパルスジェネレーターと呼ばれることもあります。 一定間隔でオン・オフになるため、エネルギーを節約できます。 また点滅させたい場合にも使用されます。

タイマーはさまざまな用途に使われています。 例えば家の照明を制御したり、工場などで暖房、換気、空調を調整するために使用できます。 以下は、タイマーの主な使用用途です:

照明用タイマー

最も一般的に使用されているタイマーの1つです。 快適さ、省エネ、安全性などの理由から、照明の点灯・消灯時間を変えることができます。 屋内外両方の照明に使用できます。

ウォーターポンプ用タイマー

このタイプのタイマーは、主にプールやスパのウォーターポンプを制御するために使用されます。 オン・オフをプログラムでき、エネルギーを節約できます。

エアコン用タイマー

工場や工業施設、商業施設の空調機能の制御に使用できます。エネルギーを無駄にすることなく、建物内の温度を維持するために、設定した時間にオン・オフできます。

ファン用タイマー

家庭用、商業用、工業用のファンの運転速度や調整のために使用されます。 シーリングファン用タイマー、換気扇用タイマー、浴室換気扇用タイマーなどの湿気対策用のファンに使用されます。

暖房用タイマー

給湯器や暖房に使用されます。 このタイプのタイマーは、暖房のオン・オフを調整するために使用され、エネルギーを節約できます。