パワーサプライ(電源)の選定

MTM POWERのパワーサプライ

ワーサプライには、幅広いネットワークや機器に対応できるように、4種類の電源があります。

AC/DCパワーサプライ:携帯電話の充電器など、私たちが日常的に使用している機器の電源で、 交流を直流に変換し、機器に合わせて電流の電圧を変えます。

DC/DCパワーサプライ : 電子機器で使う電源で、電流の電圧を変えたり、波形を変えることができます。 　

AC/ACパワーサプライ :オーディオアンプのような特定の用途に使用されていて、変圧だけを目的としています。 　

研究所用パワーサプライ : 機器をテストするために、電流パラメータを変えることができます。

パワーサプライの方式には2種類あります:

• リニア方式のパワーサプライ
• スイッチング方式のパワーサプライ

COMELITのリニア方式のパワーサプライ

リニア方式のパワーサプライ

リニア方式の電源は、安定した一定の直流電圧を提供します。 

変圧器、整流器、フィルタ、レギュレータで構成されています。

変圧器は、電圧振幅を減少させ、整流器は交流電圧を直流電圧に変換し、フィルタは整流器の出力電圧を平滑化するためにエネルギーを蓄え、レギュレータは出力電圧を安定化して調整します。

数ワットから数百ワットまでの供給が可能です。

• 用途: このタイプの電源は、オーディオ機器や研究所への電源を供給に適しています。

• 長所: 設置が簡単で、安定性が良く、耐熱性に優れています。

• 短所: 効率が悪く、エネルギー損失が発生します。 　

JVLのスイッチング方式パワーサプライ

スイッチング方式

このタイプの電源は、スイッチングトランジスタによって出力を安定させます。 リニア方式とは対照的に、スイッチング方式では瞬時に電力供給ができます。

スイッチング電源は、リニア電源の欠点（高重量・低効率）を受けて、1980年代から急速に開発が行われてきました。 

• 用途 : パソコンやテレビ、携帯電話の充電器などの大衆向け電子機器に使用されています。

• 長所 : 高効率で、変圧器が小さいため小型で軽量。 　

• 短所 : 高調波なノイズが発生する点

電源の機能は、入力電流の値に関係なく安定した電圧を供給することです。 これを行うには、フィルタ、安定装置、レギュレータなどが必要になります。

フィルタ

フィルタは、整流器からの出力電圧を可能な限り連続的にするために使用されます。 フィルタにコンデンサが用いられている場合、その値は数マイクロファラッド（μF）と高いことが多いです。

安定装置

安定装置は、出力電圧を所定の値に設定しますが、この出力電圧は入力電圧の変化に追従しません。 安定器と呼ばれるトランジスタに関連付けられたツェナーダイオードで構成された構造で、電荷の変動を吸収します。

レギュレータ

レギュレータは、出力電圧を所定の値に設定しますが、安定装置とは異なり、その変化に追従します。 出力電圧が低下すると、レギュレータはパラメータを変更し、出力電圧の低下を補正します。 レギュレータまたは安定したトランジスタに関連付けられた構成で成り立っています。

パワーサプライを長持ちさせる方法: 

• 放熱に気をつける
• 過電流保護を行う

電源が過熱した場合や落雷、ネットワーク上に問題がある場合、装置全体が危険にさらされ、火災が発生する可能性があります。 そのため、安全上の理由から機器に電力を供給するために必要な最大ワット数を必ず計算してください。 また、装置を保護するために、ヒューズと回路ブレーカーも用意する必要があります。