正しいマザーボードの選び方

マザーボードは、コンピューターの主要部品のひとつです。 プロセッサーやハードディスクなどのPCパーツをつなぎます。 大きなプリント回路基板で、PCパーツが接続できるように、いくつかの接続ポートが装備されています。

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  • マザーボード上の接続ポートについて

    マザーボードには、いくつかの接続ポートがあります:

    • シリアルポート (COM1・COM2・COM3・COM4):現在USBポートに置き換えられています。
    • パラレルポート(LPT1・PRN):古いボードに見られ、プリンターの接続用ポートです。
    • USB (universal serial bus)ポート:キーボード、マウス、プリンターなど、パソコンのすべての周辺機器を接続できます。
    • PS/2(personal system/2 またはmini-DINコネクタ)ポート:キーボードとマウス用のポートですが、現在はUSBポートに取って代わられています。
    • HDMI端子:パソコンをテレビに接続し、映像や音声をデジタル信号で伝送します。
    • ディスプレイポート:パソコンの画像を画面に転送します。 2006年に初めて導入され、将来的にはHDMI端子の代わりとなるでしょう。
    • S/PDIF光デジタル音声端子デジタルフォーマットのデコードに使用します。
    • RJ45(イーサネット)コネクタ:パソコンをローカルネットワークまたはインターネットボックスに接続するために使用します。
    • IEEE1394(FireWire)ポート:USBと同様にホストコントローラは、接続されたデバイスにより管理されます。
    • M.2およびU.2コネクタ: NVMe接続用です。 2013年に初めて導入され、最大3500MB/秒の速度でSSDを使用できるようになりました。
    • PCIコネクタ:拡張カードをマザーボードに接続するためのコネクタです。 ビデオカードは、これに接続されています。
    • シリアルATAまたはSATAコネクタ:ハードディスクやDVDドライブなど、互換性のある周辺機器をマザーボードに接続します。
  • マザーボードの構造規格について

    マザーボードの構造規格は、フォームファクタとも呼ばれ、マザーボードの物理的な寸法と配置を規格化したものです。

    ATX (Advanced Technology Extended) :現在でも最も広く使われている構造規格です。 1995年にインテルにより開発され、多数のポートと7つの拡張コネクタを備えています。 

    ATXボードには様々なサイズがあります:

    • 6つの拡張コネクタを備えるMini ATX。
    • Micro ATXはより小さく、コネクタが少ないです。
    • Flex ATXはさらに小さいです。

    これらには、ATXケースが必要です。

    Advantech社のATXマザーボード

    Advantech社のATXマザーボード

    BTX(Balanced Technology Extended):2004年に登場し、ATXの代用品として使用されるはずでしたが、ATXは現在でも広く使われています。

    BTXの利点は、空気循環が改善され、騒音が低減した点です。

    AT・Baby AT・LPX・NTXといった古い規格も、古いパソコンにはまだ残っています。

  • マザーボードのソケットとは?

    ソケットは、PCの頭脳であるプロセッサーをマザーボードに接続するための四角い板のようなものです。 各マザーボードには独自のソケットがあり、プロセッサーがメモリー(RAM)やGPU、周辺機器などのPCパーツと通信できるようになっています。 ソケットはマザーボードがメス、プロセッサーがオスです。

    各プロセッサファミリーには、固有のソケットがあります。 そのため、PCパーツとの互換性を確認しましょう。 一部のマザーボードには、プロセッサをマザーボードにはんだ付けすることができます。

  • マザーボードのチップセットとは?

    チップセットは、電子チップと回路で構成され、プロセッサとマザーボードに搭載されたすべての接続周辺機器(ストレージデバイス・拡張デバイス・USBスロット)、ビデオカードやSSDとの橋渡しをします。 チップセットはバスを管理し、プロセッサよりも多くのPCIeレーンに接続できます。

    各プロセッサファミリーは、チップセットファミリーと互換性があり、それぞれ異なる機能を提供します。

    以下はチップセットファミリーの例です:

    インテルチップセット

    • 最高クラス: Z000 (例: Z490)
    • 中間クラス: B000 (例: B460)
    • 低クラス: H000 (例: H410)

    AMDチップセット

    • 最高クラス: X000 (例: X570)
    • 中間クラス: B000 (例: B450)
    • 低クラス: A000 (例: A520)
  • マザーボードのバスとは何か?

    マザーボード上のバスは、マザーボードをPCパーツや周辺機器に接続するために使用されます。バスには内部バスと外部バスがあります。

    内部バス:データバスとも呼ばれ、内部PCパーツ(プロセッサーとメモリー)をマザーボードに接続、つまりCPU内部の回路を結ぶものです。 このバスは、ローカル周辺機器のみに接続するように設計されているため、ローカルバスとも呼ばれます。

    構成は以下の通りです: 

    • メモリやビデオカードなどの高速周辺機器を接続するノースブリッジ。
    • 低速の周辺機器を接続するサウスブリッジ。

    外部バス:PCをプリンタ、ハードディスク、スキャナなどの外部周辺機器に接続します。 例えばUSBとeSATAなどです。

  • BIOS(バイオス)とは?

    BIOS (基本入出力システム) は、マザーボード管理プログラムです。 コンピュータの電源を入れるとすぐに起動し、基本的な操作(接続されたUSBキーの認識、ディスクの起動順序、インストールされているRAMの量など)を管理します。RAMの周波数など、さまざまなPCパーツの通信パラメータの選択ができます。 

    分かりやすく言うと、マザーボードのコントロールセンターです。 しかし近年では、その脆弱性からUEFI (Unified Extensible FirmwareInterface)を採用するメーカーが増えています。

  • 避けるべき互換性の間違いとは?

    最適なマザーボードを選ぶには、お使いのPCパーツと100%互換性があることを確認する必要があります。 以下は、互換性の誤りを避けるためのアドバイスです:

    PCケースマザーボードのサイズに合わせてください。 つまり、ATXのマザーボードには、ATXケースを選びます。 またケースのサイズは、接続される周辺機器のサイズにも適合していなければなりません。 例えば、新しいビデオカードのサイズは、すべてのケースに対応しているわけではありません。

    ソケット:ソケットは、プロセッサーと同じでなければなりません。 例えば、インテル製ソケットLGA1150のマザーボードは、インテルLGA1150プロセッサーにのみ対応しています。

    RAM周波数 :プロセッサーとマザーボードに適合していること。

    電源:すべてのPCパーツに供給できる十分な電力を確保する必要があります。  

     ポートの速度:互換性に問題がなくても、転送速度が低下する可能性があります。

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