近接センサは検出器とも呼ばれ、近くにある物体に触れることなく物体の存在の有無を検出できます。 次の技術が物体の有無を検出するために使用されています :
- 誘導型
- 静電容量型
- 磁気
- 超音波
- 光電
近接センサは検出器とも呼ばれ、近くにある物体に触れることなく物体の存在の有無を検出できます。 次の技術が物体の有無を検出するために使用されています :
近接センサの選定には次の事項を考慮しましょう:
技術 | 誘導型 | 静電容量型 | 磁気 | 超音波 | 光電 |
検出距離 | 最大80mm | 最大60mm | 最大100mm | 最大15m | 最大200m |
価格 | 30-200€ | 100-200€ | 20-120€ | 200-1000€ | 60-300€ |
検出対象物 | 金属製の物体 | あらゆる素材 | 磁性物体 | あらゆる素材の様々な形態(固体、液体など) | 反射性のある物体 |
誘導型近接センサは最も販売されている近接センサです。 磁界を発生させる発振回路を組み込んでいます。 金属製の物体が接近すると電磁誘導作用により、近接金属体内に誘導電流が流れ検出コイルのインダクタンスや損失の変化によって、発振回路定数が変化し、 発振振幅や発振周波数が変化するのを利用して検出する方式です。
誘導型近接センサの特徴は次の通りです:
用途
誘導センサは、工作機械、繊維産業用機械、自動車産業、組立ラインなどに使用されています。過酷な環境下での金属製の物体の検出や、急速に動く物体の制御が必要な場合に使用されます。
静電容量型近接センサの主な機能は、誘導型近接センサと似ています。 センサーの表面に配置されたコンデンサ-によって電界が発生します。 検出対象が接近すると、振動の強度と周波数が変化します。 誘導型センサとは異なり、静電容量型センサは金属製の物体だけでなく、あらゆる種類の物体や素材(固体、液体、粘性、粉末など)を検出できます。
静電容量型センサの主な特徴:
用途
静電容量型近接センサは、包装ライン、包装工場、および充填レベルがプラスチックやガラスの壁を通して測定する場合に使用されます。
ホール効果センサとしても知られているこのセンサは、誘導型センサの似た原理で機能します。 磁気近接センサは、磁石の存在下では非常に速く磁化し、磁石が存在しない場合と同じくらい迅速に消磁する金属とガラス製の板を備えています。 磁気近接センサの寸法は非常に小さいので、検出範囲が広いです。 そのため検出対象物は、磁石を含んでいるか磁化されなければなりません。
磁気近接センサの主な特徴:
超音波式近接センサの主な機能は、高周波超音波(約200kHz)の発信とその受信によります。 対象物の有無の検出や、超音波の発信から受信までに要した時間と音速との関係を演算することでセンサから対象物までの距離を算出します。 超音波センサは、直接検出また侵入検出として使用できます。
超音波センサの主な特徴:
用途
このセンサーは、困難な環境での長距離検知、透明また高反射の物体の検知などの非常に特殊な用途を対象としています。
例えば超音波センサは、ボトルや荷物を検出するためにコンベヤ-に見られます。 液体や顆粒の位置を検出する場合にも利用できます。
光電近接センサは市場の大部分を占めており、 光学的原理に基づいて機能します。 通過する物体によって光線が弱まるか遮断されることで物体を検知します。 光線を通過する物体と検出距離に応じて、さまざまな構成が可能です:
環境汚染に敏感な光電近接センサの長所:
用途
光電センサは、繊維、ロボット、エレベータ-、建築分野で物体の検出に使用されています。荷物運搬やコンベヤに使われたり、人、車、動物の検出をする場合にも使われています。